六本木シネマート(港区六本木3)で12月4日、法政大学・稲増龍夫ゼミナールの25期生が主催する自主映画祭「eizou+2010」が開催される。上映作品は「SPACE KEY 僕の手が届く宇宙」。
日本におけるメディア文化論の第一人者である稲増龍夫さんが教べんを執る同ゼミは社会学部に属し、現在の映像メディア文化を実践的に理解することを目的に、映像制作実習を大きな柱としている。実写やアニメーション、CGなど幅広いジャンルの作品を手がけるが、過去にはアーティストのPV制作や、法政大学後援会広報ビデオなど、外部からの依頼も多く、高い評価を得ている。
今年で4回目を迎える「eizou+」は、映像の卒業制作作品を自主的に発表する映像祭で、校外で上映会を行なうのは初の試み。「六本木は美術館や映画館が多く、芸術の発信地なので、複数の候補地から選んだ」と副ゼミ長の船津紘秋さん。
作品のテーマは、大学生が抱えているモヤモヤとした気持ちが非日常のできことと出合うことで具現化され、その問題を解消していく「脱力系『もやもや』ムービー」。演技を学ぶ学生の友人・知人らが出演している。企画がスタートしたのは今年の7月で、9月~11月は撮影と編集に明け暮れた。「特にサークル室のセットにはこだわった」といい、「同年代の人はもちろん、かつて大学生だったことのある大人にも共感してもらえる内容」と自信をみせる。
上映後は稲増さんのトークショーも予定している。
上映は14時~。入場無料。