乃木坂駅そばの「TOTOギャラリー・間」(港区南青山1、TEL 03-3402-1010)で7月27日、建築家・アレハンドロ・アラヴェナさんの日本/アジア初個展となる「アラヴェナ展」が始まった。
アラヴェナさんはチリのサンティアゴを拠点とする建築家で、教育施設や美術館、個人住宅などの設計を手掛けると同時に、貧困などの社会問題に対して建築が何をできるかを追求し、ソーシャル・ハウジング政策を積極的に進めるなどの社会活動を行っている。
アラヴェナさんは建築以外のプロダクト制作にも取り組んでおり、その一つでパラグアイのアヨレオ族の習慣から着想を得て制作したプロダクト「Chairless(チェアレス)」は、ストラップを体に巻き付けるだけで楽な姿勢を保つことができるもの。
「建築に作用するさまざまな力」をテーマとする同展では、「建築模型を展示するだけでなく、それに作用する重力などの力をインスタレーションとして併せて展示することで、建築に作用するいろいろな力と建築の関わり合いを体験できる」と、同ギャラリー広報の海保明春さんは話す。
バルーンで展示物を浮かせることで浮力を体験できる展示など、来場者が自ら体験できるコーナーを用意するほか、チェアレスを体験しながらアラヴェナさんインタビュー映像を見ることもできる。「実際に体験することで、建築について知識がなくてもいろいろな刺激をうけることができる。ぜひ実際に体験していただければ」とも。
開催時間は11時~18時(金曜は19時まで)。日曜・月曜・祝日休館、夏季休暇=8月12日~16日。入場無料。10月1日まで。