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西麻布のギャラリーで「押忍!手芸部 夏合宿」展-150作品展示

部室にディスプレーしたさまざまな作品

部室にディスプレーしたさまざまな作品

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 西麻布のギャラリー「ル・ベイン」(港区西麻布3、TEL 03-3479-3843)で現在、アーティストの石澤彰一さんによる「押忍!手芸部 夏合宿」展が開催されている。同ギャラリーでは2回目。

カラフルな布で覆った「ロボぐるみ」(関連画像)

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 もともとアパレルブランドでファッションデザイナーを務めていた石澤さん。独立後も、主に布を使った作品や商品を制作していた石澤さんだが、ふと「『手芸=女性』というイメージがあるが、男っぽいものに変えられないか」と考えた。そこで石澤さんが部長となり、手芸経験など一切ない飲み友達など男性7人を誘い、2003年から「押忍!手芸部」の活動を始めた。

 石澤さんが思い描いた「男っぽい手芸」は、作る過程、完成した作品での遊び方やコミュニケーションなどで「男っぽさ」を出すことが特徴。石澤さんは、縫い方やミシンの使い方などの基礎を一切教えず、代わりにかたどった綿に直接毛糸を巻きつける手法「巻きぐるみ」を教えた。すると、「想像以上にうまくできた」ことから、すぐに個展を開いた。

 その後も定期的に「部活」を続け、2005年「愛・地球博 とよたモノづくり大賞」で奨励賞、アートフェスティバル「SICF6」でオーディエンス賞を受賞。メディアにも取り上げられ、部員数は増えていった。「男っぽい手芸」をテーマに活動を始めた石澤さんだが、それは作品に求めることで、女性部員も子どもの部員もいる。小学校やアートスクールでのワークショップなどでは、一つでも作品を作れば「部員」として受け入れ、これまでに約3,000人が参加しているという。

 同展のテーマは「手芸部の夏合宿」。「部室」には、布、綿、ダブルクリップ、洗濯バサミ、靴下、ホース、エコバッグなど日用品を素材に制作した約150点の作品をディスプレー。「購買部」では、顔型のパスケース「顔パス」(2,525円~)、クマ型のビニールに好きな物を詰めてオリジナルテディベアを作る「スケベアー」(7,770円)、市販されている歩く犬型のオモチャの中身だけを使って、布などで包み直した「ロボぐるみ」(1万1円)などを販売する。

 ロボぐるみを作った目的を「これを使えば、犬を連れた女性とコミュニケーションが取りやすいと思って(笑)」と話す石澤さん。「実際、リードをつけたロボぐるみを散歩させながら、オープンカフェに行ったら大受けだった」と笑みを浮かべる。

 会期中、部室では石澤さんの制作風景を見ることができ、ワークショップなども予定する。「物を作ることを見せたいし、物を作ることを経験してもらいたい。お子さんであれば夏休みの宿題の参考にしてもらえたら」とも。

 開催時間は11時~19時(最終日は16時まで)。月曜定休。入場無料。8月28日まで。

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