2005年に麻布十番にオープンして独特の営業スタイルで話題を呼んだ「AZABU HAUS」が6月30日に閉店し、8月19日、西麻布にイタリアンレストラン「JOJO」(港区西麻布4、TEL 03-6418-8205)としてオープンした。
「家に招くような雰囲気」をコンセプトに、23時間営業というこれまでにないスタイルで2005年1月にオープンした「AZABU HAUS」。本格イタリアンを深夜でも味わえることなどから話題になり、夜の遅い業種の客をはじめ、多くの著名人が訪れていたが、今年6月、6年半の営業にいったんピリオドを打っていた。
同店の城倉隆さんは「これまでの6年半は全てをささげる形で営業していたが、次に進もうと考えた時、レストランらしいもの、全てのお客さまに目を配ることができる規模でと考えた。原点回帰。一つの夢として、AZABU HAUSを作った。それが形として皆さんの思い出や記憶に残っていただいているなら、自分の中では満足できるもの」と話す。
店舗面積は23坪、席数は26席。コンクリート打ちっ放しの空間の一部を石壁にした店内には、グラスなどの最低限のものだけをディスプレーした、シンプルな造りが特徴。
メニューは、ハウスサラダ(1,500円)、鮮魚のカルパッチョ仕立て(2,200円)、パスタ各種(1,500円~)、活(い)きオマールエビ(2,600円~)、ホロホロ鳥の胸肉(2,800円)など。季節ごとに旬な素材を使うほか、客の要望に応じた料理を提供する。ワインについても、ソムリエでもある城倉さんが好みを聞き、料理に合わせたものを提案するという。
今後については、「30年前に初めてサービスしたお客さまと、3世代にわたってお付き合いいただいている。やはり人で結ばれている仕事なので、形や物にとらわれずに最後まで人との信頼関係を感じていきたい」と城倉さん。「そうした意味で、進歩ではなく進化していきたい」とも。
営業時間は17時30分~翌3時。日曜定休。