西麻布に11月14日、「博多もつ鍋 和楽」(港区西麻布1、TEL 03-3479-9560)がオープンした。
しょうゆベースに数種類のみそを合わせた「もつ鍋 みそ味」(関連画像)
オーナーの野口省一さんは、博多の老舗もつ鍋店「やま中 本店」(福岡市南区)に15年間勤めた。独立に際して、出店場所として東京を選んだのは、「博多の味を東京で出す店が一つもなく、ぜひ味わってもらいたい」との思いからだったという。
2008年3月、野口さんは世田谷に「博多もつ鍋 和楽」(世田谷区)をオープン。「本場の味を食べてもらいたい」と、やま中のもつ鍋を再現し看板メニューに据えた。こだわっているのは素材。「上質なもつを使えば自然とおいしい鍋ができる」と野口さん。「『職人が手間暇かけてもつを下処理しているから臭いもしない』とうたう店があるが、本当にいい肉であればそのまま使ってもおいしいし臭みもない」。
牛もつは、福岡から空輸で取り寄せ、唐辛子は、辛みの角がなくうま味が強調される九州産の「角切り赤唐辛子」、ニンニクは青森産を使う。鍋には、ニラ、豆腐、キャベツのほか、コンニャク、ゴボウなどが入る。
世田谷店はオープンから3年たった現在も客足が途切れることはなく、特にこの時期の週末は大抵予約で埋まっているという。西麻布に出店したのは、「世田谷店に来るお客さまで、港区に住んでいる方も多かった」から。同店が手掛ける「もつ鍋セット」のお取り寄せでも、「港区近辺への配送が多かった」という。
メニューは、「もつ鍋(しょうゆ、みそ、博多水炊き風、チゲ鍋風)」(1人前1,480円)、馬刺し三点盛り(1,380円)、キムチ(480円)、からしレンコン(630円)、博多ギョーザ巻き(580円)など。
ドリンクは、ビール(500円~)、酎ハイ(各500円)、カクテル(各550円)、グラスワイン(500円)のほか、焼酎(530円~)や日本酒(450円~)などを幅広くそろえる。
客単価は4,000円~5,000円。
福岡の「やま中」を訪れたことのある客からは「同じ味だ」と言われることもよくあるという。野口さんは「まずは一度食べてもらいたい」と自信を見せる。
営業時間は18時~翌1時(金曜・土曜は翌2時まで)。日曜定休。