2007年12月から六本木の専用劇場「六本木ブルーマンシアター」(六本木5)でロングラン公演を続けている「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」が3月31日、千秋楽を迎える。
ブルーマンは1980年代後半にニューヨークで結成されたクリエーター集団。顔を真っ青に塗った男性3人が、廃材や打楽器に似た舞台装置、塗料、マシュマロなどを使用してのパフォーマンスで知られるが、これまで世界8都市で公演が行われ、アジア初として、2007年12月1日~2009年11月29日に第1期公演。その後、新しい演目をインストールし、2010年4月29日から再演をスタートした。
「海外コンテンツとしては異例のロングランだが、再演は2年計画だった。設定した期限の途中で終わることもしばしばだが、今公演は予定通り完遂した」と、ブルーマングループ東京公演事務局の深谷好隆さん。「4年のロングランを通し、日本のお客さまの反応や、日本の文化を踏襲した演出が生まれた。例えば、『ギフトギビング』(お近づきのしるし)は、初めて会った相手にプレゼントを渡す日本の習慣を面白く思い取り入れたもので、シャイでおとなしいといわれる日本のお客さまに、ショーの中で創作するブルーマン流アートをその場で差し上げることでお客さまを巻き込んでしまう、というテクニックを身に付けた。その演出は海外のショーにも導入された。いわば六本木から輸出した演出」とも。
公演がオフのときのブルーマンたちは、新国立美術館や森美術館に積極的に出掛け、違うアートを体感していたという。「アートに造詣の深い街に、『ライブエンターテインメント』というジャンルでのアートを供給でき、さらにお互いの相乗効果で、より六本木をアートの街として印象付けるのに貢献できたことをうれしく思っている」と深谷さん。
3月6日時点の来場者数は81万人、残すところ29公演。ブルーマン再来日の予定はなく、公演終了後の同劇場の予定は未定。
入場料はS席7,500円ほか(完売)。3月31日まで。