グランドハイアット東京(港区六本木6)のペストリー副料理長・岡崎正輝さんが、3月3日~6日にフランスで行われたパティスリーの国際コンクール「ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2012」で優勝した。
今年で3回目の開催となる同コンクールは、男女混合で編成されることを条件とし、各国代表チームによって競われる(今年は16カ国が参加)。テーマは自由で、4日間にわたり計20時間の中で、飴(あめ)細工やアントルメ、チョコレートなど7種類の作品を完成させる。ほかの国際製菓コンクールに比べ、はるかに多くの作品を求められるため、「創造性や芸術性に加え、高い技術力と集中力、そして体力を要する。国際製菓コンクールの中で最も過酷なコンクールといわれている」(同ホテル広報担当の宮崎薫さん)という。
岡崎さんは、予選を兼ねて2010年に行われた「内海杯技術コンクール」で優勝。共に優勝した「パティスリーアテスウェイ」(武蔵野市吉祥寺)の芋生玲子さんとペアを組み、日本チームのテーマ「サーカス」を表現した。
「私一人の力だけではなく、共に戦った芋生さんをはじめ、職場の先輩や後輩、ペストリー業界の方など、多くの方々に技術面や精神面などでサポートしていただいたおかげで勝ち取れた優勝だと思う。皆さんには感謝の気持ちでいっぱい」と岡崎さん。
同コンクールでは、2位にスイス、3位にフランスが輝いた。