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国立新美術館で「大エルミタージュ美術館」展-油彩画の名作89点展示

エカテリーナ2世の肖像画などを展示

エカテリーナ2世の肖像画などを展示

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 国立新美術館(港区六本木7)で4月25日、ロシアのエルミタージュ美術館の収蔵品89点を展示する「大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」が始まった。

18世紀の作品が展示される第3章

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 エルミタージュ美術館は約250年前にロシアのエカテリーナ2世が世界中から収集した美術品を宮殿内のギャラリーに展示したことに始まる美術館で、その名前は自らが楽しむために作った「エルミタージュ(隠れ家)」と呼ばれる展示室に由来する。現在は5つの建物から成る宮殿全体に400以上の展示室があり、300万点以上を収蔵する。

 同展はエルミタージュ美術館収蔵の89点の油彩画を16世紀から20世紀まで時代順に5部に分け、その時代ごとに特徴的な作品を展示。展示室の壁はそれぞれの時代をイメージさせる色になっている。16世紀の「人間の世紀」ではティツィアーノら、17世紀の「黄金の世紀」ではルーベンス、レンブラントら、18世紀の「革命の世紀」ではライト・オブ・ダービーら、19世紀の「進化する世紀」ではセザンヌ、ボナール、モネら、20世紀の「アバンギャルドの世紀」ではマティス、ピカソらの作品を展示する。

 同館主任研究員の本橋弥生さんは「今回の展覧会は『美の百科事典』と称しても過言ではないエルミタージュ美術館の、それぞれの時代を象徴する油彩画を集めたもので、400年にわたる西洋絵画の歴史を一挙にたどることができる。傑作が多く見どころを絞るのは難しいが、東京では30年ぶりの展示となるマティスの『赤の部屋』はぜひじっくり見てほしい。エカテリーナ2世自身が画家から直接購入したという3点の作品にも注目してほしい」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。火曜休館。入場料は大人1,500円など。ショップではロシアの人気アニメキャラクター「チェブラーシカ」とのコラボレーションから生まれたオリジナルグッズも販売する。7月16日まで。

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