森美術館(港区六本木6)で9月11日、アーティストらとアートについて話し合う「アージェントトーク」が行われ、現在韓国で開催中の光州ビエンナーレにも参加するアーティスト、笹本晃(ささもと・あき)さんがパフォーマンスを披露した。
2010年からアーティストや批評家を招いて行われ、今回が15回目となる同企画。今回は今月7日から韓国で開催されているアジア最大規模の国際現代美術祭である「光州ビエンナーレ2012」の出品アーティストでもある笹本さんと、共同アーティスティック・ディレクターとして参加する森美術館の片岡真実チーフ・キュレーターが出演、ゲストも迎え同ビエンナーレの報告や笹本さんのパフォーマンス、トークセッションが展開された。
片岡さんは「今回は6人のアジア女性が共同でキュレーションを行うことになった。光栄なことだが不可能に近い企画でもあり、非常に苦労した。それでも社会における変化を表現するアーティストを紹介することはできた」とコメント。韓国でも披露したという笹本さんのパフォーマンスは「ポリティクス」「遠心力」「アイデア」「ツール」などをテーマに講義や描画、アイスピック投げなどを行うもの。最後に同じく光州ビエンナーレの参加アーティストである写真家の下道基行さん、アーティストのジュン・ヤンさんを交えてトークセッションを行い、笹本さんは「現在ニューヨークを中心に活動しているが、韓国に行く直前はインドに行っていた。パフォーマンスをするのにも土地柄が出るということが実感できて面白かった」と話した。
笹本さんは、麻布十番のギャラリー「TAKE NINAGAWA」(港区東麻布)で今月9日から「E_O」と題した個展も開催している。毎週土曜の17時からはパフォーマンスも披露する。開催時間は11時~19時。入場無料。10月6日まで。