東京都と東京都歴史文化財団が行っている東京文化発信プロジェクトの一環で、2013年3月23日からオールナイトで開催される「六本木アートナイト2013」のテーマが決まった。
今年で開催4回目を迎え、これまでの参加アーティストは200組を超える。2012年3月の開催時は、延べ70万人(全プログラムの延べ鑑賞者数)が来場した。
今回初めて導入するアーティスティック・ディレクターに、アーティストの日比野克彦さんを起用。開催テーマを「TRIP→今日が明日になるのを目撃せよ。」に決定した。六本木各所を「港」「port」「terminal」と捉え、「時間と空間の小旅行」「夜から朝を迎える高揚感」「時空を超えてかの地へ馳せる思い」を、日比野さんとアーティストたちが形やアクションにして、「六本木をTRIPする」さまざまなプログラムを構築する。
「六本木によく通っていた時代があった。そのころニューヨークでは、アーティストがバーやディスコを表現媒体として作品を発表するというスタイルが盛んに行われており、そんな風が日本にも吹いてきていた。特に六本木では多くのアーティストが店舗を作品化する試みがなされ、私もその一人として店を幾つか手掛けた」とコメントする日比野さん。
当日は、日比野さんの東北への思いを形にした作品を起点に、日比野さんと気鋭の作家たちによるコラボレーション「アートブネ」が六本木の各所に登場。六本木という一つの「地域」「コミュニティー」に着眼し、地元の結びつきから生まれるプログラムや、六本木のストリートを生かしたインスタレーション作品を、街の中に展開する。
開催時間は、3月23日10時~24日18時(コアタイム=23日17時55分日没~24日5時39分日の出)。入場無料(一部プログラムと美術館企画展は有料)。