ドン・キホーテ（新宿区）は12月8日、ドン・キホーテ六本木店（六本木6、TEL 03-5786-0811）の屋上に建設した遊戯施設「ハーフパイプ」の運営中止･施設撤去を視野に入れた開業の延期を発表した。同施設は、2005年9月に建設を開始、12月21日の開業を進めていたが、周辺住民や地元商店街などから建設中止を求める反対運動が起こり、同社は「直接本業と関係のない本件に関して、これ以上の非生産的エネルギーを費やすのは、企業経営上からも株主利益の面からも好ましくない」と判断し、開業延期を自主的に判断した。同社では、同施設の設置･稼動について法令上必要な手続を進め、説明会や実証実験を通して周辺住民らに理解を求めてきたものの、安全面や騒音、治安問題などを心配する反対運動に折れた格好となった。開業を予定していた同遊戯施設は、スノーボード等で人気の「ハーフ・パイプ競技」を模した全長約52メートルのU字レールを12人乗りのボードで滑降するもので、最高時速60キロメートルに達する遊戯メーカー・インタミン･ジャパン社によるスリルライド。（写真＝「ハーフパイプ」。11月23日撮影）