西麻布交差点近くの「Hotel & Residence Roppongi」(港区西麻布1)で10月17日、新作映画「彌勒 MIROKU」の関東初の生演奏上映を前に同作品の林海象監督のトークイベントが開催される。
映画「彌勒 MIROKU」は小説家稲垣足穂の自伝的小説「彌勒(みろく)」を原作に、林監督が京都造形芸術大学映画学科の90人の学生と創り上げた作品。小説「彌勒」は、その創造性の強烈さと哲学性の深さから「映像化不可能」と言われ、原作権を持つ遺族もながらく映画化を許可せずにいた。林監督は稲垣足穂の愛読者で「彌勒」の映画化を熱望、20年以上前に遺族から映画化の許可を得たものの、映像化は困難でなかなか実現しなかった。
林監督は京都造形芸術大学映画学科が毎年1本の映画をプロと共同製作するという「北白川派映画芸術運動」に招かれ、ここで「彌勒」の映画化を実現。永瀬正敏さんらを出演者に招き完成させた。
製作に当たり、通常の映画版に加え映画音楽を生演奏で奏でるという「Film orchestra ver.」を同時に製作。同バージョンはこれまで京都、神戸、青森で4公演を行い、1200人以上を動員した。今後は今月18日に「横浜みなと映画祭」で、22日・23日には唐組紅テント(豊島区)で上映。通常版は26日からジャック&ベティ(横浜市)で上映を予定する。
今回のイベントでは、この作品の全体像を、メーキングスチールなどを交えながら監督自身が語るほか、同作品に懸ける思い、学生との共同製作についてなどについても話す予定だという。
開催時間は20時~22時。参加費は2,000円(フード・ドリンク込み)。参加には申し込みが必要で、申し込みの詳細は同イベントのフェイスブックページで確認できる。