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東京ミッドタウンアワード発表、受賞作展示-即商品化の作品も

商品化が決定したデザイン部門準グランプリの「ATARI MANJU」

商品化が決定したデザイン部門準グランプリの「ATARI MANJU」

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 東京ミッドタウン(港区赤坂9)で10月18日、デザイン&アートコンペ「Tokyo Midtown Award 2012」の結果発表と表彰式が行われ、受賞作品の展示が始まり、商品化作品の発表も行われた。

アート部門グランプリ作品と作者の鈴木一太郎さん

 東京ミッドタウンアワードは、新しい才能を発掘し世界に発信する育成型のコンペティションとして2008年に創設され、毎年テーマを設け作品を募集、受賞作の中から商品化されるものも多く出ている。今年のアート部門のテーマは「都市」で、グランプリには鈴木一太郎さんの「単眼的風景:Gruppo del Laoconte」が選ばれた。デザイン部門のテーマは「真ん中」で、グランプリにはデザインユニットbivouacの「MID DAY」が選ばれた。授賞式では、グランプリ受賞者にそれぞれ賞金100万円とトロフィーが授与された。

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 鈴木さんは古代トロイアの神「ラオコーン」を同じ大きさの木片を組んだ彫刻で表現、それを自身は「現代の目線によって捉えられた体感がない空虚な彫刻であるという皮肉」と呼んだ。審査員を務めたフリーランス・キュレーターの児島やよいさんは「都市がクリエーティブであるためには中核にアートがないといけない。ミッドタウンには、この厳しすぎるコンペという場があり、それによって新しい価値観を共有していこうとしている人がいるのは心強いこと」とコメントした。

 bibouacの作品は、1年の真ん中に当たる7月2日を「MID DAY」として祝おうというアイデアで、そのアイデアをカレンダーや旗で表現した。審査員を務めたアートディレクターの水野学さんは「形のないものを提案するというすごく素晴らしいデザイン。技術の頭打ちが起きると文化が花開く時代がやってくるが、今はまさにその技術の頭打ちの時代に来ていて、だからこそデザインが求められている。このコンペから世の中を良くするものが生まれてくれたらいい」とコメントした。

 そのほかの受賞作は、アート部門が山上渡さんの「Tokyo Atlas」(準グランプリ)、赤嶺智也さんの「東京ドリーム」、スナックそのの「クレマアチス」、中里洋介さんの「TRANSFORM」、渡辺元佳さんの「Corbus」(以上優秀賞)。デザイン部門が鈴木萌乃さんの「ATARI MANJU」(準グランプリ)、吉原まさひこさんの「マト良子」(優秀賞)、福嶋健吾さんの「切手用はがき」(小山薫堂賞)、伊藤健太郎・伊藤るみえさんの「端のないオセロ」(佐藤卓賞)、上西綺香さんの「中心箱」(柴田文江賞)、元谷文則さんの「梅消し」(原研哉賞)、海福恒太さんの「In the mirror」(水野学賞)。

 デザイン部門準グランプリの鈴木萌乃さんの「ATARI MANJU」は、今年12月中旬に叶匠壽庵(滋賀県)で商品化されることが決定。的の形をしたまんじゅうに矢の形のようじを付け、「真ん中を射抜いたら願い事をして食べる」という食べ方まで提案しているところが評価された。販売価格は5個入りで1,200円を予定する。また、来年7月2日に「MID DAY」イベントを東京ミッドタウンで開催することも発表された。

 受賞作は11月10日まで東京ミッドタウンプラザ地下1階で展示、一般人気投票を実施し、オーディエンス賞も決定する。

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