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六本木で白磁陶芸家・黒田泰蔵さん個展-「これからの姿勢」を表現

海外での評価も高い黒田泰蔵さんの白磁作品

海外での評価も高い黒田泰蔵さんの白磁作品

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 六本木のギャラリー「hiromiyoshii roppongi」(港区六本木5、TEL 03-5772-5233)で現在、白磁陶芸家・黒田泰蔵さんのインスタレーション「黒田泰蔵展」が開催されている。

インスタレーションによる「黒田泰蔵展」展示風景

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 1946(昭和21)年生まれ、1967年カナダで陶芸を学んだのをきっかけに自己表現を模索し始めた黒田さん。1991年、静岡県伊東市で築窯。独自の表現方法で「白磁」を極め、以降、独創的なスタイルの作品を生み出し続けている。

 同ギャラリーの3つの空間を使い、黒田さんの「これからの姿勢」を打ち出すインスタレーションを展開する同展。1階のホワイトキューブのギャラリースペースには、かすかな美しいゆがみを持つ円盤(ディスク)と、磨き上げられた白磁の肌が力強い存在感を放つ円筒(シリンダー)12点を展示。2階では、黒田さん自身にとって「表現の神髄」である円筒(シリンダー)を自ら選び、黒田さんの「世界感が最も伝わる空間を作り上げた」という。同展のために、バーの空間に合った形のインスタレーションも展開する。

 建築家の安藤忠雄さんは「黒田泰蔵さんの仕事に挑む姿の奥に秘められた闘志に共感する。創作者に求められるのは緊張感の持続。黒田さんは、白という普遍的な色と原初的な形で徹底的に美を追求している。無の境地をさまよいながら到達点を探し求める黒田さんの作品は、強い説得力を持って見るものに語りかけてくる」とコメントを寄せる。

 開館時間は13時~19時。日曜・月曜・祝日と12月29日~1月6日は休廊。来年2月1日まで。

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