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六本木ヒルズで震災展示-グーグルが写真とストリートビューで

展示の様子

展示の様子

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 六本木ヒルズ大屋根プラザ(港区六本木6)で3月5日、震災前の町並みやイベントの様子、震災後の風景などの写真を展示する「震災から3年、キオクと復興の今~ 写真とストリートビューでたどる震災と復興の3年間」が始まった。主催はグーグル(六本木6)。

震災遺構内部のストリートビューを大画面で見る。

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 3月11日に東日本大震災の発生から3年を迎えるのに合わせて企画された同展示は、同社の震災からこれまでのさまざまな取り組みを紹介するもの。

 「未来のキオク」は同社が被災地の震災前や震災後の写真を「キオク」として保存する試みで、特設サイトを開設して一般から写真を募集するなどしてきた。会場にも設置した「未来のキオク」ボックスは避難所などに設置し、被災者が求める写真を募集。その内容を公開し、写真を持つ人に写真・動画共有サービスに投稿してもらうもの。2011年5月に募集を始め、現在までに6万件以上を公開している。展示では、投稿された写真の中から震災前の「いわきの花火大会」を写したものや震災直後の「勇気づけられた時」を写したものなどをパネルにして展示する。

 「東日本大震災デジタルアーカイブ」のコーナーでは、被災地の6カ所それぞれの震災前、震災直後、震災後と、3カ所の震災遺構のストリートビューを大型プロジェクターで表示。タブレットを操作することで震災前と震災後の風景の変化を見たり、震災遺構の一つである「たろう観光ホテル」(宮古市)の2階~4階の各フロアの様子などを見たりすることができる。

 ほかに、パーソンファインダーなど同社のクイックレスポンスチームが震災直後に行った取り組みのパネル展示や、東北の復興に取り組む企業や団体の紹介も行う「イノベーション東北」も。同社の担当者は「震災から3年がたち、東北について考えることが少なくなってしまっている。オンラインで展開しているものをあえてリアルな場所にもってくることで、様々な人にとって考えるきっかけになれば」と話す。

 5日~9日はトークイベントも開催。5日19時からはプロジェクト・デザイナーの古田秘馬さんらによる「東北にふるさとをつくろう」、7日19時45分からは冨沢酒造店(双葉郡双葉町)の冨沢真理さんらによる「東北の明日を変える若き挑戦者たち」、8日16時30分からはジャーナリスト・津田大介さんらによる「東京からできる東北復興支援」を開催。トークイベントの詳細はホームページで確認できる。

 開催時間は11時~20時。無料。

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