六本木ヒルズ（港区六本木6）、東京ミッドタウン、国立新美術館などで4月19日から、「六本木アートナイト2014」がオールナイトで開催される。主催は東京都など。

　今年で5回目を迎え、昨年3月の開催時は延べ83万人（全プログラムの延べ鑑賞者数）が来場した。昨年に引き続きアーティスティック・ディレクターはアーティストの日比野克彦さんが務め、「動け、カラダ！」をテーマに開催する。

　開催に先立ちプログラム内容の詳細も発表。プログラムはエリア全体で開催される「広域プログラム」と各所で開催されるプログラムで構成。広域プログラムは西尾美也さんによる「カラダひとつプロジェクト」、振付師・伊藤キムさんが監修する「六本木パレード『ふわりたい ながれたい つなぎたい』」、インスタレーションやパフォーマンスで構成する「街なかウォーク」、イーティングデザイナーのマライエ・フォーゲルサンクさんによる「『フィード・ラブ』六本木夜楽会（ろくほんもくよらくえ）フードスペシャル」など11。

　各所で開催されるプログラムは、六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街振興組合、ホテル協力企画の8つ。六本木ヒルズでは、インスタレーション作品展示やパフォーマンスに加え、けやき坂通りに設置された宮島達男さんの作品「Counter Void」が、3.11後の日本社会においてどのような姿で再生されるべきなのかを宮島さんと脳科学者の茂木健一郎さんが考える「トークイベント『光の蘇生』プロジェクト予告篇」などを開催する。東京ミッドタウンでは、美学校の在学・卒業生集団「天才ハイスクール!!!!」がMid-Spaceで昼夜を通してイベントを開催。国立新美術館は19日の開館時間を22時まで延長し入館も無料にするほか、若手アニメーション作家の作品を上映する「TOKYO_ANIMA!2014」などを開催する。六本木商店街振興組合では、六本木交差点の時計台をインスタレーションアートに変貌させるほか、ラピロス六本木にはアートナイトのテーマをコンセプトにした「ルミ エルネ フードコート」を午前3時までオープンする。

　広域プログラムの一つである「『フィード・ラブ』六本木夜楽会フードスペシャル」は視覚を奪われた状態で他者から幼いころの記憶を呼び覚ます食品を口に運んでもらい、その後お互いに感情を語り合うワークショップ。19日に3回行う予定で、参加希望者は4月14日までに応募フォームから応募する（参加費＝2,000円、応募多数の場合は抽選）。

　開催時間は19日10時～20日18時（コアタイム＝23日18時17分日没～24日5時3分日の出）。入場無料（一部プログラムと美術館企画展は有料）。