東京ミッドタウンのビルボードライブ東京(港区赤坂9)で6月1日・2日、バーテンダーの能力を競う大会「World Class 2014 Japan Final(ワールドクラス2014ジャパンファイナル)」が開催され、東京都の女性バーテンダー倉上香里さんが優勝した。
2009年から始まり、今回で6回目を迎えた同大会。1次、2次審査を通過したバーテンダーが2日間で4種類の実技審査を行い、その総合成績で順位を争った。1日は指定されたスピリッツを使ってオリジナルカクテルを作る「Signature Cocktail Challenge」とクラシックカクテルにオリジナルのツイスト(変化)を加え2つの異なるカクテルを作る「Classic Callenge」、2日はオーダーした人の気分や好みに合わせてカクテルを作る「Omotenashi Cocktail Callenge」と8分間に6種類の課題カクテルを作る「Speed Challenge」が行われた。
出場したのは、東京都、大阪府、神奈川県、奈良県、栃木県、青森県、北海道のバーテンダー10人。実技審査は3人の審査員と多数の観客が見守るステージで1人ずつ行った。慣れない環境と緊張感からなかなか普段通りにできず、自分に厳しい評価を下す出場者も多く見られる一方、観客は日本トップレベルの技術に感嘆。「Speed Challenge」では制限時間ギリギリでカクテルを仕上げた出場者に歓声も上がった。
総合優勝は「Signature Cocktail Challenge」と「Classic Callenge」の2つの部門優勝も果たした「BAR HIGH FIVE」(中央区)の倉上香里さん。総合2位には「The Bar Rose Garden」(青森県八戸市)の茂内真利子さんが入り、出場した2人の女性バーテンダーが上位を独占する形となった。3位には「Bar Leigh Islay」(大阪市)の槇永優さんが入り、「Omotenashi Cocktail Callenge」と「Speed Challenge」の部門優勝には「札幌プリンスホテル スカイラウンジ Top of PRINCE」(札幌市)の門馬輝典さんと「The FLAIR BAR」(宇都宮市)の宮崎理彦さんがそれぞれ輝いた。
優勝した倉上さんは7月に各国代表が参加してイギリスで開催される世界大会「グローバルファイナル」に出場し、50カ国以上から集まる代表選手と5日間の大会で優勝を争う。倉上さんは「店に戻ってマスターに優勝の報告をしたらすぐに仕事に戻りたい」とコメント。優勝決定後のパフォーマンスでは緊張した面持ちでマルガリータを作った。