東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で3月6日、パッケージデザインコンペの入選作品を展示する「おいしい東北パッケージデザイン展 in Tokyo」が始まった。
東北経済産業局が、東北ならではのデザインの創造や商品のブランド化支援などを目的に、10社10商品のパッケージデザインを昨年10月まで公募。その入選作品270点を11月から12月にかけてエレクトロンホール宮城(仙台市)で行われた「おいしい東北パッケージデザイン展」で展示した。
仙台での展示の巡回展として開催する同展でも同様に入選作品270点を展示するとともに、デザイン対象商品の特性や企業の要望、受賞作品のデザインコンセプトを紹介することで、デザインの力や役割を表現。東北地域の商品の魅力と価値を掘り起こすパッケージデザインとは何かを来場者に問い掛けるものになる。
最優秀賞に選ばれたのは、小野貴人さんによる八葉水産(宮城県気仙沼市)の「みちのく塩辛」のパッケージデザイン。スタンドパウチの本体にイカのシルエットをかたどったパッケージをかぶせて分かりやすいデザインにするとともに、折り込んだ内側に食べ方の解説などを記載する実用的なパッケージとした。小野さんは「『酒の肴(さかな)』という印象が強めの塩辛を和らげるよう、ゆったり感やしっとり感を配色やシンプルな文字レイアウトで表現」したとデザインコンセプトを説明する。
優秀賞にはほかに、大谷啓浩さんによるタムラファーム(青森県弘前市)の「スパークリング果汁りんご100%」のパッケージ、鈴木文土さんによる岩城(秋田県)の「夕日の恋物語」のパッケージ、田川晟さんによるグローバルアイ(山形県鶴岡市)の「枝豆ショコラ」のパッケージなど。
6日の18時~19時30分には、東北経済産業局の木村潤さん、FMS綜合研究所(仙台市)の三輪宏子さん、コンペの審査員を務めた左合ひとみさんによるオープニングトーク「東北の現場とデザイン」を開催する(要予約、参加無料)。
開館時間は11時~19時。入場無料。今月29日まで。