東京ミッドタウン(港区赤坂9)の「とらや」ギャラリーで3月23日、「豊かな高齢社会」をテーマにした第36回企画展「いつまでも甘くたのしく」が始まった。
高齢の人々が日々を過ごしている慶友病院で、2001年から和菓子を通じた交流を重ねてきた虎屋(同)。そこでの出会いや経験を通じ2013年からは、慶成会老年学研究所(港区元赤坂)の協力の下、「豊かな高齢社会のために貢献できること」を考える取り組みを少しずつ行ってきた。
同展では、高齢社会についての基礎知識や「こんなものがあったらいいのに」という高齢者の夢のアイデアとその背景にある「心」を、寄藤文平さんが監修したイラストとともに紹介。同展に合わせて書籍「-フツーの高齢者のみなさんが考えました-いちばん未来のアイデアブック」(木楽舎)の先行販売も行う。
期間中、高齢者も食べやすいように作った新しい菓子を販売するほか、隣接の喫茶「虎屋菓寮」では、写真家の小野庄一さんが高齢の人たちを撮影した写真の展示も行う。
「さまざまなイメージが持たれる『高齢社会』だが、本展を通じ、どの世代と比べても多様性にあふれている高齢者の姿から、年を重ねることの豊かさを感じていただければ」と広報担当者。
開催時間は11時~21時。入場無料。5月30日まで。