西麻布のギャラリー「CALM & PUNK GALLERY」(港区西麻布1)で4月8日から、イラストレーター・映像作家のオオクボリュウさんの個展「Like A Broken iPhone | アイフォン割れた」が開催される。
オオクボさんは2011年にヒップホップグループ「PSG」の楽曲「寝れない!」のミュージックビデオをアニメーションで制作して話題になり、その後も斉藤和義さんやgroup_inouなどのミュージックビデオをいずれもアニメーションで制作。イラストレーターとしては雑誌「POPEYE」や「BRUTUS」の挿絵やBEAMS-TでのTシャツデザイン、東京メトロの広告などを手掛けるなど手描きのイラストを生かした活動を展開している。
同展は、オオクボさんが今回のために制作したアニメーションやペインティング、ドローイングなど約100点を展示するもので「大きなギャラリーでの個展は初めて」という。展覧会のタイトル「アイフォン割れた」についてオオクボさんは「心を動かされるモチーフや出来事は何気なく、あまり驚きのないものが多いような気がする。例えば『iPhoneを落としてしまった』といったささいな出来事でも、僕にとっては絵を描くのに十分な動機になり得る。そうした日々の想像がようやく頭の中で一つの形になったので、作品を作って展覧会をすることにした」と話す。
同ギャラリーの安部憲行さんは「無機物でさえも愛らしい手描きのラインで表現され、一見それは人懐っこい様相を呈しているが、同時に冷めてもいる。すごく都会的で、現代的」とコメントする。
4月8日19時からはオープニングレセプション、16日19時~21時にはトークイベントも開催する(参加無料、予約不要)。
開場時間は12時~19時。月曜定休。入場無料。今月24日まで。