東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で3月3日から、企画展「おいしい東北パッケージデザイン展2016 in Tokyo」が開催される。
2014年に始まった同展。「東北の豊かな地域資源をより魅力的に発信する」ことを目的に、東北の10社10商品の新しいパッケージデザイン案を全国のデザイナーから募り、これまでに16商品のデザインを実用化した。
3回目となる今回は全国から624点が集まり、その中から審査で選んだ215作品を展示する。グランプリ(岩手県知事賞)に輝いた菅デザインの菅渉宇さんが手掛けた「ポケットドライライス」や、優秀賞に選ばれた、専門学校日本デザイナー芸術学院仙台校の山内渉さんの「漁師赤間謹製 しおがまの藻塩」(東北経済産業局長賞)、川口印刷工業の主濱景子さんの「酪農家の手作りヨーグルト」(東北農政局長賞)などを並べる。過去に実用化した16作品も展示する。
初日の3月3日には、ゲストを招き講演会やパネルディスカッションも行う。江戸川大学社会学部特任教授の鈴木輝隆さんや、日本デザインセンター大学デザイン研究室の大黒大悟さん、昨年のグランプリ作品を手掛けたグラフィックデザイナーの古屋友章さんらをゲストに迎える。
担当者は「酒類が加わるなどして昨年より対象商品の幅が広がり、それに対する提案もバラエティーに富んでいる。会場では、現状パッケージ、企業からの要望、それに対するデザイン提案、という流れで展示しているが、生活の中で身近な『パッケージ』が、どのようにデザインされているか、そのプロセスも楽しんでほしい」と話す。
「震災から6年目を迎える今年、東北に思いをはせるきっかけにしてほしい。デザインを学ぶ方、デザイナー、商品開発に携わる方などはもちろん、幅広くいろいろな方に足を運んでいただきたい」とも。
開催時間は、11時~19時。初日のイベントは17時30分~19時30分。3月31日まで。