麻布十番商店街振興組合は、同商店街への新規出店時の基本ルールをまとめた全10項目からなる「十番ルール」を策定した。同商店街は、江戸時代から続く歴史ある商店街で、たい焼き屋「浪花家総本家」をはじめとする老舗も多く、飲食店の多くは23時には閉店するなど「健全な街づくり」を目指してきたが、2000年の地下鉄開通や2003年にオープンした六本木ヒルズなどによって、昼間人口や新規参入店が増加し、「昔からの麻布十番らしさを守れない店舗」が増えていたという。同商店街では、「麻布十番らしさ」を維持するためにも既存店舗や新規出店者に対して、同ルールへの協力を求めている。「麻布十番のブランドを保ちます」「街並みにあった店舗づくりに協力します」などの10項目で、店舗間の連携強化や商店街の景観・環境の保全、治安の維持・健全化などを推進したい考え。10項目は以下の通り。
○壱番 麻布十番商店街振興組合に加盟します。
○弐番 商店街の事業に協力します。
○参番 麻布十番のブランドを保ちます。
○四番 健康・健全な商店街づくりを進めます。
○伍番 街並みにあった店舗づくりに協力します。
○六番 歩道上の看板を自粛します。
○七番 交通安全に協力します。
○八番 きれいで清潔な商店街づくりを進めます。
○九番 家庭的な温かな雰囲気づくりを進めます。
○十番 結束力を強め、魅力ある商店街づくりを進めます。