東京ミッドタウン(港区赤坂9)の「とらや 東京ミッドタウン店」ギャラリーで現在、「第8回 とらや市 盆」を開催している。
和菓子をはじめとするさまざまな「和」の魅力や価値を広く伝えようと企画した同展。「とらや市」ではこれまで、「ふきんとてぬぐい」(第2回)、「弁当箱」(第5回)など開催ごとにテーマを掲げ、生活の中で伝統的な道具の実用性や美しさをあらためて見つめ直すきっかけを作ろうと、食にまつわる実用的な道具を展示・販売してきた。
今回は「盆」をテーマに掲げ、手作業で仕上げられた「木製の盆」をメインに取り上げる。長い月をかけ、給仕の道具としてはもちろん、膳や器など用途に合わせて素材や製法、デザインなどを変化し発展を続けてきた盆を、さまざまな菓子や料理と合わせた写真とともに紹介する。
会場の壁面には、1950年代から2010年代に発刊した雑誌「暮しの手帖」で盆を紹介した誌面や、13 点の料理と一つの盆の組み合わせを通して盆の幅広い活用方法を紹介する写真を展示。 中央展示台では、とらやの季節の菓子とさまざまな盆の組み合わせを紹介する写真や実物の盆を並べる。国産木材で作った円形・小判形・角形など10種類の盆の販売も行う。
とらやの広報担当は「丁寧に作られた盆の美しさや、幅広い用途などを多角的に紹介する。 実物の盆を手に取りつつ、楽しんでいただければ」と話す。
開催時間は11時~21時。入場無料。4月13日まで。