「節分追儺(ついな)式」と「豆まき」が2月3日、東京タワー(港区芝公園4)メインデッキ2階フロアで行われた。
今年で61回目を迎える同行事。立春の前日、旧暦で新年を迎える2月3日、「季節を分ける」ことを意味する「節分」に毎年実施されている。
今年は、増上寺住職、年女の東京タワーアテンダント2人、東京タワー公式マスコット「ノッポン」、赤鬼と青鬼のほか、約100人の来場者が参加した。「節分追儺式」は厳かな雰囲気の中、増上寺住職が般若心経の読誦(どくしょう)や節分の由来についての説法を行った。豆まきでは、「鬼は外、福は内」の掛け声とともに、展望台にばらまかれた福豆やお菓子を目で追いつつ、上手につかむ来場者の姿が見られた。
豆まき後は、今年で12回目を迎える企画「恵方巻きの丸かぶり」を実施。今年の恵方である富士山方面が臨める「西南西」を向き、特設コーナーで販売された「手作り恵方巻き」(1,000円)を黙々と丸かぶりする来場者でにぎわった。
東京タワーライツ・広報課の小椋信也さんは「豆まきの前後には、富士山を見ることもでき、とても素晴らしいイベントになった」と話す。「海外から来られた方にも英語の解説文パネルで節分イベントの趣旨をご案内したが、とても興味深そうに写真を撮影したり、豆まきの様子を見つめたりいるのが印象的だった」とも。