「とらや 東京ミッドタウン店」(港区赤坂9、TEL 03-5413-3541)が10月1日、期間限定和菓子の販売を始めた。
4種類の生菓子を同店に併設するギャラリーで開催している企画展「お米と和菓子」に合せて用意。米を使ったさまざまな商品を楽しんでもらうため、販売期間をそれぞれずらして提供する。
10月1日から販売する「外良(ういろう)製『秋日和』」は、秋の七草の一つであるキキョウをかたどった「穏やかな秋日和にふさわしい菓子」に仕立てたもの。中には黄あんを入れている。16日からは、「餅製『幸笑(さちえ)み』」を販売。餅製で紅あんを包み、表面に目と頬を描いて、福々しいおかめをかたどった意匠に仕立てた。
11月1日から販売する「外良製『初霜(はつしも)』」は御膳あんを入れたお菓子で、ツバキのような厚みのある葉をかたどり、新引粉を散らして「息を吹きかけると消えてしまいそうな初霜の風情」を表したという。同16日からは「押物(おしもの)製『夕吹雪』」(以上540円)を販売。押物製は、上白糖に寒梅粉と呼ばれる米粉などを混ぜて木型に入れて押したもの。白と黄色の押物製で緑色の練りようかんを挟み、表面にすり蜜を塗り、「吹きすさぶ風雪の中にも、どこか暮れ残ったほのかな明るさが感じられるように仕上げた」という。
とらや広報担当者の小谷由香里さんは「今回販売する4つの菓子には、いずれも米が使われいるが、食感や見た目はさまざま。適度な弾力のある外良製や餅製、歯応えがありつつも口溶けの良い押物製など、複数お楽しみいただくのもお勧め」と話す。
営業時間は11時~21時。販売期間は、「外良製『秋日和』」=10月15日まで、「餅製『幸笑(さちえ)み』」=同31日まで、「外良製『初霜』」=11月15日まで、「押物製『夕吹雪』」=同30日まで。いずれも数量限定で、当日の準備数に達し次第終了。