アジア各国やオーストラリア、欧州での現地経済、ビジネス情報の編集・発行・配信を行うNNA(高輪2)によれば、香港・九龍のセン湾再開発計画に日本人建築家・丹下憲孝氏が参画し、同地に六本木をイメージした再開発を進めると報じている。同氏が代表を務める丹下都市建築設計(新宿区)では「香港の街は住宅、ビジネス、商業施設などが別々に計画されてきた」として、六本木ヒルズのように働く、住む、楽しむという生活を1つの街で実現している開発が香港内に未だないとみており、セン湾重建局と協力して再開発計画を練っている中堅の不動産開発業者の信和置業(サイノランド)に招かれて香港を訪問して実地調査を重ねている。セン湾は九龍西部に位置し、駅が近く、山や海などの自然などが交じっており、「ホテルやオフィス、大型商業施設、住宅を思い通りに提供しやすい場所」として、六本木よりも多くの都市的な魅力を備えていると同地区の開発に意欲を示している。丹下憲孝氏は、東京都庁やフジテレビ本社ビルなどを手がけた建築家・丹下健三氏の長男で、西九龍の文化娯楽芸術区プロジェクトに関わるほか、現在、北京五輪の選手村の建設プロジェクトにも参加している。
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