
エンターテインメント劇場「YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER」(港区六本木4)が7月5日、六本木・俳優座の跡地にオープンした。経営は吉本興業(新宿区)。
席数は300席。コントがメインの劇場としてオープン。同社が運営する13カ所目の常設劇場となる。支配人の星座庸子さんは「コントをメインにすることは初の試みで、芸人やファンなどからの多くの要望があって実現した。漫才で使われる『サンパチマイク』を常に袖に置かないなど、コントに振り切る。暗転など明かりの調整に力を入れた」と説明する。
同施設では、平日は1日1公演、土曜・日曜は1日2公演を行い、夏休みなどは毎日2公演を行う。出演者は芸歴の長い芸人から若手芸人まで幅広く出演する。
7月5日~13日の9日間は「こけら落としWEEK」と題して全13公演を行った。期間中、アキナ、おいでやす小田、おかずクラブ、空気階段、コットン、コロコロチキチキペッパーズ、ジェラードン、しずる、シソンヌ、ジャルジャル、滝音、チョコレートプラネット、軟水、ニッポンの社長、ネルソンズ、もう中学生、ライス(五十音順)など約40組が出演した。
チョコレートプラネットの長田庄平さんは「これまで六本木には正直あまりなじみがなく、ただの『憧れの街』たっだ。(ステージに立って)実際にコントをやってみると、お客さまの声がちゃんと届く会場の造りは良いと感じた。『暗転』がしっかりしているので、演者としてやりやすい。六本木は海外から人が集まってくる街なので、インバウンドに対応したコント作りやパフォーマンスを披露していきたい。街のイメージにあるように、ホストクラブを彷彿させるようなコントも作ってみたい」と話した。
同松尾駿さんは「以前六本木のイベントに出演した際に、『コントの劇場があったらうれしい』と話していた思い出がある。会場の広さは、コントをやる上ではかなりやりやすいサイズ感。海外からも目指して来てもらえる劇場にしたい。ホストクラブのようにお客さま一人一人を楽しませたい。ホストクラブをイメージした『泡まみれになるコント』を、いつか披露して楽しい劇場にしたい」とコメントした。