
防災イベント「東京タワー親子防災物語9.01」が8月31日に東京タワー(港区芝公園4)で開催され、一般社団法人「炭素回収技術研究機構」で研究を続ける加藤諄之さん(じゅの=13)が登壇した。
初開催となった同イベント。「災害が起きる前に備える力=備災」をテーマに開催。実際の災害を想定した避難所本部や生活医療、インフラ復旧をテーマにした展示を行った。ステージでは、「ミュージックキャラバンAroa」による防災音楽コンサート「カセツな音楽隊~ととのう音、備える心~」や、親子参加型の防災クイズ大会なども開いた。
ウエアや医療機器などを開発する「りらいぶ」(宮城県仙台市)や建設機械メーカーの「日立建機日本」(台東区)などの社員による講演も行われた。炭素回収技術研究機構で特任研究を続ける中学1年生の加藤諄之さんが登壇し、地球温暖化を含む気候変動がどのような気候変動をもたらすかについて語った。
加藤さんは「地球温暖化が進むと、2100年には最大で90%の砂浜が消え、同時に30%の生物がいなくなる。それまで、台風の大型化や森林火災の増加、冠水なども発生する。5年以内に何とかしなければならない。二酸化炭素排出量を減らすことや空気中の二酸化炭素を直接回収するシステムの研究を進めること、備蓄の考え方が大切。普段から節電や気象ニュースを見るなど、できることから始めることが重要」と話した。
親子で参加した40代女性は「災害の恐ろしさはテレビなどを通じて知っているつもりだったが、防災についての知識は日々更新されていくので、常にアップデートする必要があると感じた。まずは家の節電や備蓄など、できることから始めたい」と話していた。