森ビル(六本木6)は6月8日、2006年3月期に経常利益が前期(2005年)に比べ24.7%多い229億6000万円の過去最高益を計上したと発表した。
主力の賃貸管理事業において、売上高が6.6%増の1005億9600万円。「六本木ヒルズ」「アークヒルズ」「愛宕グリーンヒルズ」などの基幹ビルにおいて事務所、商業施設、住宅が高稼働で推移。特に六本木ヒルズで賃料収入が約9%増の421億円、2006年2月に開業した表参道ヒルズで賃料収入が計画を24%上回った結果、前期比62億円増となった。
また、ホテル事業収益でグランドハイアット東京が平均稼働率92.6%を維持し、ハイアットグループにおいて3年連続で世界最高レベルの売上額を誇る前期比6億円増の150億円。ソフト事業収益では、六本木ヒルズの展望台、ギャラリーなどが堅調に維持し54億円を計上。
同社では、次期の見通しとして、前期比21.9%増の経常利益280億円と大幅な増益を予定している。同社は現在、虎ノ門・六本木地区および虎ノ門・麻布台地区などで再開発事業を進めると共に、横浜仲通北地区でも大規模な開発を進めるなど都市再生事業を推進していくとしている。