11月9日・10日の2日間、アクシスギャラリー(港区六本木5)でトークセッション「21_21 DESIGN SIGHT Talks」が開催された。
同イベントは、東京ミッドタウン(赤坂9)内に2007年3月に設立されるデザイン施設「21_21 DESIGN SIGHT」のプレオープンイベントで、同施設のディレクターを中心に、関係するデザイナーやアーティストが出席し、設立準備の途中経過を紹介した。
9日は、「Designing 21_21 DESIGN SIGHT-デザイン施設のデザインを考える」として、同施設ディレクターの佐藤卓さん、アソシエイトディレクターの川上典李子さん、ウェブサイトを担当するインターネットディレクターのトム・ヴィンセントさん、館内のサイン等を担当するアートディレクターの宮崎光弘さんが出席。
同施設のマークが決定するまでの過程や、館内のサイン計画、ウェブサイトの開設に関するエピソードなどが語られ、佐藤さんは同施設のマークを「デザインのアイコンとしてのプロダクトロゴ」として「このマークをつけたものが『デザイン』となる」と話し、トムさんは「ウェブサイトからマークのデータをダウンロードできるので、自由に遊んでほしい」と話した。
10日は、「深澤直人×鈴木康広×高井薫 デザインの視点」として、同施設ディレクターの深澤直人さん、第1回目の企画展に参加するアーティストの鈴木康広さん、アートディレクターの高井薫さんが出席。鈴木さん、高井さんの作品紹介のほか、「あるテーマに対する、企画展参加者の見方を展示する」という企画展の構想が語られた。
「21_21 DESIGN SIGHT」は、「デザインのためのリサーチセンターで、デザインについて考える場所」として、日本の新たなデザインの交流拠点として創設される。建築設計は安藤忠雄建築研究所と日建設計、企画運営は三宅一生デザイン文化財団が担当。地上1階地下1階建てで、地下にギャラリー2室(合わせて約580平方メートル)を設ける。