デザイン系のウェブサイト運営のエフ・プラット(港区六本木6)は12月8日、自作本の出版ウェブサービス「MY BOOKLE(マイブックル)」を開始した。
サービスは、自作小説などの作品データを作者自身がウェブサイト上にアップロードし、購入希望者の注文により、同社が印刷・製本などを代行するもの。同サービスは10月7日にプレオープンしており、今回本格的に運用を開始した。
利用には「ブックラー」として登録(無料)が必要で、本の装丁、価格、作品の公開・非公開、「立ち読みページ」が設定できる。同社は掲載・販売、決済、印刷、製本、発送、売上振込を代行する。
1冊から注文が可能で、注文があった場合のみ商品を準備して販売する方式を採用し、「ブックラー」は、初期費用や在庫をかかえることなく販売が可能となる。価格は基本料金の800円に加え、装丁の仕様やページ数により変動。「ブックラー」は、毎月の総売上から製本料金と販売手数料20%を差し引いた金額を利益として受け取る。
当面は、団塊世代の層と主婦層を中心とした利用を想定しており、「趣味へのこだわりや人生経験などの表現」や「家事や育児の傍らに、自らの発想やアイデアを表現」する利用を見込む。今後は、サイト閲覧者が本にレビューや評価をつけることができる機能を設けるほか、ブックラー間でのメッセージ送受信機能や、販売数や立ち読み回数でランキングを作成するなどの機能を設ける予定。
12月8日現在で約50名が登録。来年末までに登録者数5,000名、作品数1万タイトルが目標。同社担当者は「2007年2月~3月ころからは、すでに活動している作家を対象とした仕組みを導入する計画」と話している。