セガサミーメディア(港区三田1)は12月14日、日本放送協会(渋谷区、以下NHK)が持つ技術「TVML(ティーヴィエムエル)」「TV4U (ティーヴィフォーユー)」をもとにした新技術「typingTV(タイピングティーヴィー)」の研究・開発を開始したと発表した。
「TVML」は「TV program Making Language」の略で、NHK放送技術研究所(世田谷区)が開発した「テレビ番組を記述する専用のコンピューター言語」。「TV4U」は、同研究所がTVML技術をもとに開発したコンテンツ流通技術で、ワープロソフトなどで記述した台本から映像コンテンツを作成し、インターネット上で公開するもの。同社では、両技術をもとに、ユーザビリティーやウェブサービスへの親和性を高めた新技術を「typingTV」と名付け、研究・開発を推進し、コンシューマー向け・ビジネス向けのウェブサービス実現を目指す。
「typingTV」では、専用のアプリケーションにテキスト台本と静止画像を記述し、「2人で会話」「1人語り」などあらかじめ用意されたバリエーションの中からシチュエーションを選択すると、CGキャラクターが出演する映像番組が作成される。映像内に登場するキャラクターには、「相手を見る」「うなづく」などの表情をつけることも可能。
同社では、「『typingTV』を活用することで誰もがインターネットを通してローコストで映像制作・発信が可能になる環境を提供していく予定」としている。