ネットメディア事業を手掛けるゼイヴェル(港区西麻布1)は1月11日、子供服製造大手のキムラタン(神戸市)と業務提携し、ママ向けの携帯SNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)「ママサー」を開設すると発表した。
サイト開設は1月20日で、両社が2月1日に新設するママメディア(神戸市)が開発・運営を行う。資本金は1,000万円で、出資比率はキムラタンが86%、ゼイヴェルが14%。サイトは昨年11月末に試験的に開設していたが、20日からキムラタンが展開する全国約170店舗の来店者(年間延べ1,200万人)をターゲットに店頭でのPRも始め、本格的に運営を行う。
名称は「ママサークル」の略で、サイト上ではおしゃれやライフスタイル、出産や子育てに関する悩みなど、興味・関心のあるテーマでコミュニティーを立ち上げ、会員同士で交流ができる。サイト開設の背景についてゼイヴェルでは「20~34歳の女性(F1層)向けに運営する携帯サイト『ガールズウォーカー』が開設から7周年をむかえ、利用者の中でも出産や子育てを始めた若い主婦読者が68万人と増えている」としており、「ママ向け」に特化することでコミュニティーを活性化させる考え。年末にはファッションイベントの開催も検討しているという。
サイトへの登録は自由で、利用は無料。年間登録者数10万人を目指す。収益モデルについてゼイヴェル広報担当者は「まずコミュニティーを活性化させることを第1に考えている。将来的にはサイト上でキムラタンの商品の販売や販促につなげていくなど、店舗との連動も検討している」と話している。(写真=サイトイメージ)