富士フイルムホールディングスは2月13日、3月30日開業予定の「東京ミッドタウン」(港区赤坂9)内の「ミッドタウン・ウェスト」への本社機能の移転を完了したと発表した。「ミッドタウン・ウェスト」は外苑東通りに面した地上13階建てのビルで、同社および事業会社の富士フイルムと富士ゼロックスによる1棟借りとなる。
富士フイルムグループは昨年10月より「富士フイルムホールディングス」を中心とした持株会社制に移行。事業会社の富士フイルムと富士ゼロックスの2社を傘下に置く。昨年7月には経営体制の変更に先立ち、コーポレートブランドロゴを刷新している。
新オフィスでは、ICカード認証によるプリントシステムや、離れた拠点間でリアルタイムに会議を開催できる環境をつくる「InteractiveWall」など、同グループのオフィス構築ソリューション技術などを活用。環境面では、オフィスからの廃棄物のゼロエミッション実現を目指すほか、使用済みコピー・プリンタ用紙を印刷用紙やコピー・プリンタ用紙に再生する「紙の資源循環システム」により、環境負荷低減に取り組む。
オフィスコンセプトは、「コモン(共有)・コミュニケーション(交流)・コラボレーション(協働)」。3社共有の会議室・応接室・カフェテリア設置によるスペースの効率化と協働の推進、3社間のオフィスサービスの機能統合による業務効率化を図る。
総占有面積は約27,000平方メートル。約2,000人が入居。同社では、東京ミッドタウン内に写真・版画のギャラリー開設も予定する。(写真=「ミッドタウン・ウェスト」)