ヤフー（港区六本木6）は4月1日、インターネットの調査・研究を行う「Yahoo! JAPAN研究所」を設立した。

　研究所は同社の組織内研究所として、「インターネットの健全で豊かな発展への寄与」を目的に設立される。活動拠点は先ごろ増床した東京ミッドタウン（赤坂9）内のオフィスで、同社の井上雅博代表取締役社長が所長を、慶應義塾常任理事の村井純氏が最高技術顧問を務める。

　研究領域は、利用者のための知識基盤形成を行う「利用者のニーズ」と、次世代インターネット技術の研究を行う「技術的なシーズ（種）」の大きく2つに分け、「インターネットの今後の予測」「基礎研究」「応用・商用研究」の3つを軸に、同社の各サービス部門や米国「Yahoo! Research」、産官学と連携して研究を行う。

　現時点で想定される研究テーマは、情報検索や自動翻訳などの基礎技術となる「自然言語処理」、利用者を自動分類することで「人間志向型情報検索技術」を行う「情報検索」、利用者の行動・生体分析とサイトデザインを行う「情報デザイン」、有害画像・映像の高速自動判別を行う「メディア処理」、インターネットがもたらす生活習慣や社会活動などへの影響に関して調査する「インターネット生活予測」など。同社では研究開発を行う人材を募集している。

Yahoo! JAPAN研究所