提供:WeWork|取材・文:奥野大児|撮影:塩川雄也|編集:有限会社ノオト
「ニューノーマル」という言葉が広まった2020年は、コロナ禍をきっかけに多くのビジネスパーソンが働き方を見直す年となりました。
特に注目されたのは、「どこで働くか」という場所の問題です。新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるため、「出社日数を減らす」「自宅でリモートワークする」「サテライトオフィスを開設する」など、さまざまな対策を講じる企業もありました。業績の見通しが立たない状況では、オフィス賃料などの固定費をなるべく抑えたいというニーズは確実に高まっています。
そんななか、柔軟な働き方が実現できるワークスペース「WeWork(ウィーワーク)」が、都内に新拠点を次々と開設しています。2020年8月には、3796席を誇る大型スペース「WeWork 神谷町トラストタワー」がオープンしました。一体どんな場所なのか、「オフィスの未来」の形を覗いてみましょう。
「WeWork」は、米国発の会員登録制のフレキシブルオフィスです。2020年6月時点で全世界38カ国840拠点以上を展開し、入居メンバーは世界で60万人以上。国内では東京を中心に、横浜、名古屋、大阪、神戸、福岡に合計36拠点を構えます。
個人事業主から数百人が在籍する企業まで、契約者は1カ月単位でオフィスを借りることができます。法人利用の場合は、企業規模の変化に合わせて利用者数を変えられるため、必要以上に広いスペースを借りて賃料が負担になったり、オフィスが狭すぎて短期間で引っ越しを繰り返したりすることはありません。
入居企業は、専用会議室を備えたプライベートオフィスからフリーアドレスの作業席まで、さまざまなワークスペースを選ぶことができます。ハード面においては、「複数企業が合同プロジェクト室として利用する」「スタートアップが協業相手を求めて入居する」「新型コロナウイルス感染症のリスクヘッジとして複数拠点を持つ」など、あらゆる利用シーンをカバーしています。
また、すべての拠点には共用エリアを設け、コミュニティチームが常駐しています。同チームがイベントや交流会などを企画・運営することで、会員同士のコミュニケーションをサポート。このように、ソフト面においても魅力的なサービスを提供しています。
「WeWork 神谷町トラストタワー」が入る東京・虎ノ門の神谷町トラストタワーは、2020年3月に竣工したばかり。森トラストグループが開発する街区「東京ワールドゲート」の核となる大規模複合ビルとして誕生しました。WeWork は、同ビル21階から24階までの4フロアで展開しています。
最寄りは、東京メトロ日比谷線神谷町駅直結。銀座線虎ノ門駅・南北線六本木一丁目駅から徒歩9分と、地下鉄を利用すれば都内どちらの方面へもアクセスしやすい立地です。ビル周辺には、5000平方メートルの緑地空間が広がり、都心ながら開放感あるロケーションとなっています。
同エリアの旧町名「神谷町」は、1977(昭和52)年に「虎ノ門」へと変更されましたが、その後も駅名として親しまれてきました。2018(平成30)年には、森トラスト(港区)が中心となり、付近一帯の街づくりを進める「神谷町 God Valley」協議会を発足。オープンイノベーションや次世代のテクノロジーによる持続可能なまちづくりを目指しています。
初めて訪問する際は、まず1階ロビーのWeWork専用受付で手続きを済ませましょう。セキュリティゲートを通過し、エレベーターで WeWork 受付がある23階に移動します。
受付のある23階メインフロアは、入居企業の共用エリアです。
ここではオフィスのデザインに注目。WeWork は、全拠点を共通のデザインコンセプトで統一しながら、拠点ごとに独自のデザインを取り入れています。「WeWork 神谷町トラストタワー」の扉や天井などには、「和」と虎ノ門の「門」を意識したあしらいが見られます。
フリーアドレスの掘りごたつ席には、浮世絵の構図に似た巨大な波の絵が飾られていました。このエリアには、ボックス型のテーブル席や1人用のデスクなどを設けることで、リラックスして作業できる環境を整えています。
エリア内に併設したカフェスペース。エスプレッソコーヒー(280円)やコーヒーシェイク(460円)、オリジナルメニュー「ほうじ茶ラテ」(320円)などのドリンクメニューをそろえます。フリーミートを宣言する WeWork ならでは、魚や豆腐、野菜を使う「弁当BOX」も販売予定です。
会員が自由に利用できるドリンクバーでは、無料でコーヒーやお茶を提供しています。同施設のビールサーバーには、6種類のビールを常備。
フロア間の移動はビルのエレベーターだけでなく、内階段を利用できます。これは、異なるフロアの利用者同士のコミュニケーション促進を期待した運用なのだとか。共用エリアの階段裏に設置された見晴らしがよいテーブル席は「ランチスポットとしてもおすすめ」と、コミュニティテームの担当者。
WeWork を利用する際は、「共用エリアを主に使用するのか」、「個室や固定席を確保するのか」を選びます。それぞれのワークスタイルにおいて最適なプランを用意しています。
なかでも圧巻は、こちら数百人規模のプライベートオフィス。本社オフィスとして入居するだけではなく、共同プロジェクトで複数企業が集まる場、あるいは大企業の一部門が入居することを想定します。
通信環境は、WeWork が用意するセキュリティに配慮した共通Wi-Fiを活用するか、オプションとして独自のWi-Fiを設定できます(別途料金)。
プライベートオフィスは、数人から数十人で利用できる個室も。利用人数の増減に応じて部屋の移動を検討できる環境です。
予約制の会議室は、数人用のアイデアルームや打ち合わせ室としての利用はもちろん、スクール形式のセミナー室も用意します。十分なスペースがあるため、ソーシャルディスタンスにも配慮できます。
こちらは、「WeWork 神谷町トラストタワー」にしかない部屋です。海外の取引先との打ち合わせなどを想定した4人用の和室は、ふすまだけでなく「にじり口」まで付けたこだわりの空間となっています。
WeWork の各拠点で開かれている主なイベントは、ミートアップ、セミナー、ピッチイベントといったビジネス系のものから、ランチ会、オンラインヨガなど、パーソナルなものまで多岐にわたります。これ以外にも、入居者自らがサービスのアピールや情報発信のために企画を持ち込むことも可能です。
現在は新型コロナウイルス感染症の対策のため、同じ場所に集まるイベントは開催を見合わせています。その代替として、他の拠点の入居企業と知り合えるオンラインイベントを次々と企画・運営。結果として「拠点を越えて、メンバーとのつながりが増えた」という声も挙がっているそうです。
「WeWork 神谷町トラストタワー」には、プロジェクターを備えた20人規模のラウンジも。「東京タワーが眼前に佇む見晴らしが仕事の気分転換になれば」と、コミュニティテームの担当者。仕事中のリフレッシュに利用できるほか、状況を見ながらイベント開催時にも利用される見通しです。
コロナ禍を一つのきっかけに、WeWork は国内会員向けの新プラン「We Passport(ウィーパスポート)」を開始しました。これは、契約拠点の利用に加え、国内6都市・30拠点以上の共用エリアをポイント制で利用できるサービスです。
これを活用すれば、本社が入居する WeWork に出勤しない日は、自宅そばの WeWork を利用したり、定期的に訪問する取引先近くの WeWork で作業したりといった、フレキシブルな働き方が実現します。
さらに WeWork は、各拠点のフロアで新型コロナウイルス感染症の対策を実施。手の消毒やマスク着用を励行し、共用スペースや会議室では密にならないよう座席を配置しています。
「実際に利用して、快適さを確認してみたい!」という方には、「WeWork 神谷町トラストタワー」と近隣の「WeWork 城山トラストタワー」の無料トライアルを用意しています。個人利用はもちろん、大規模法人での新拠点を検討している方は、ぜひご見学ください。
会社の事業規模や人数増減といった将来への変化が読みにくい昨今。オフィスのあり方を見直すはじめの一歩として、新しい「WeWork 神谷町トラストタワー」を体験してみませんか?