アジア映画専門の映画館「シネマート六本木」(港区六本木3、TEL 03-5413-7711)で3月1日より、「韓流シネマ・フェスティバル 2008 春」が開催される。
同企画は、同館のオープン2周年を記念し、韓国映画作品全14作品を上映するもの。テレビドラマで活躍する「韓流スター」が、「映画俳優」としての演技を見せている作品に着目し、良質な中小映画を含めてラインアップする。「韓流シネマ・フェスティバル」は2005年に第1回目を開催し、今回で4回目となる。
上映作品は、韓国の映画祭「大鐘賞映画祭」で作品賞を受賞するなど国内外で高い評価を受けたヒューマンドラマ「家族の誕生」、崔洋一監督が制作したバイオレンスムービー「ス」、日本映画「シャ乱Qの演歌の花道」を原案に制作されたコメディー作品「覆面ダルホ~演歌の花道~」のほか、「まぶしい日に」「ひまわり」「最強ロマンス」「マドレーヌ」「なつかしの庭」「ハーブ」「ジェニ、ジュノ」「暴力サークル」「残酷な出勤」「台風太陽~君がいた夏~」「恋の潜伏捜査」を予定。料金は1回券=1,800円、5回券=7,500円。開催期間は5月30日まで。同企画はシネマート心斎橋(大阪市)でも3月15日より開催される。
同館は、配給会社のエスピーオー(六本木3)が2006年3月にアジア映画専門の映画館としてオープン。「韓流シネマ・フェスティバル」の第1回目は、同館オープン以前に開催しており、同社が配給・企画を担当して他の映画館で開催した。その際「予想以上の動員数があり、第2回目以降の開催場所を探すのに困った」(同社広報担当者)ことから、自社で映画館を持つきっかけになったという。第1回は全国約100館で開催。韓流ブームの後押しもあり、総動員数は26万人に上った。また、同社マーケティング部担当者は「第1回の開催に向けて、ブーム前の2003年後半~2004年に作品を買い付けていたため、権利料を抑えることができ、かなりの利益を上げられた」と明かす。昨年第3回は全国約40館で開催、約7万人を動員した。