ピカソ、シャガール、ウォーホルなど著名アーティストが手がけたワインラベルのアートワークを特集した展覧会「ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展」が3月1日より、六本木ヒルズ・森タワー52階の森アーツセンターギャラリー(港区六本木6、TEL 03-5777-8600)で開催されている。
仏・ボルドーの5大シャトーの1つ「シャトー・ムートン・ロスシルド」のヴィンテージワインは、毎年異なるアーティストがラベルのアートワークを手がけることで知られている。
シャトーの前オーナー、故フィリップ・ドゥ・ロスシルド男爵(1902~1988年)が1924年、それまでたる販売が中心だったワインを瓶詰めで販売するにあたり、著名なポスターデザイナーのジャン・カルリュの作品をラベルに採用したことに端を発するアートワークは、1945年より毎年異なるアーティストに依頼され、これまでにジョルジュ・ブラック(1955年)、サルヴァドール・ダリ(1958年)、ジョアン・ミロ(1969年)、マルク・シャガール(1970年)、パブロ・ピカソ(1973年)、アンディ・ウォーホル(1975年)、キース・ヘリング(1988年)、バルテュス(1993年)などそうそうたるアーティストが担当。 2004年には、チャールズ皇太子、最新の2005年にはイタリアの彫刻家ジュゼッペ・ペノーネさんが担当した。
ラベル原画のコレクションを公開するアイデアは、現在シャトーのオーナーを務める娘のフィリピーヌ・ドゥ・ロスシルド男爵夫人によるもの。1981年からこれまでに世界各国で公開され、日本では1982年以来の展覧会となる。同展では、多くのアーティストが手がけたアートワークの原画をラベルや作品にまつわるオブジェと共に標本箱に陳列し展示する。会場には、ラベルを貼ったこれまでのワインボトルも一堂に展示する。
開催時間は10時~20時(入場は閉館30分前まで)。入場料は一般1,000円ほか。会期中無休。3月30日まで。会期中には、ムートン・ロスシルドのワインをテイスティングできる企画も実施する。