「東京・大阪フランス映画祭2008」が3月13日、開幕した。
1993年からフランスの優れた映画を紹介する同映画祭は、今回TOHOシネマズ六本木ヒルズ(港区六本木6、開催期間=3月13日~16日)とTOHOシネマズなんば(大阪市、開催期間=3月16日~18日)を主会場に、13作品を上映する。料金は当日1,500円。
同日開催された記者会見には、フランス映画祭代表団団長を務める女優で映画監督のソフィー・マルソーさんらが出席。ソフィー・マルソーさんは「映画は映画館だけで観るものではなくなっている。オーディオビジュアルの会場は映画館以外にもたくさんあり、インターネットやDVDでも観ることができる。このようなことで映像が画一化している不安もあるし、(人の)好みも画一化にむかっているのではないかという不安がある。だからこそ私たちとしては、文化的なアイデンティティーをしっかりと守っていくことが必要だと思っている。ローカルな土地の、いろんな国の映画が重要性を増してくると思う」と抱負を語った。
会見に続き、六本木ヒルズ大屋根プラザ(六本木6)で行われたレッドカーペットには、「屋敷女」(アレクサンドル・バスティロ監督、ジュリアン・モーリー監督)に出演するベアトリス・ダルさん、「アストレとセラドンの恋(仮題)」(エリック・ロメール監督)に出演するステファニー・クレイヤンクールさんとアンディー・ジレさん、「暗闇の女たち」(ジャン=ポール・サロメ監督)に出演するジュリー・ドパルデューさんなど、映画祭出品作の監督や俳優など約20人が参加。とりを飾ったのは団長のソフィー・マルソーさんで、会場には観客からの「ソフィー」という歓声が響いた。100媒体、500人の観客が参加し、はいているジーンズにサインをもらう観客の姿も見受けられるなど、多くの観客がレッドカーペットを楽しんだ。
同映画祭では、仏・映画誌「カイエ・デュ・シネマ」の元編集長で映画監督のジャック・リヴェット氏の生誕80年を記念し、同氏が監督を手がけた10作品を上映する特別企画も実施する。