西麻布の現代アートギャラリーがリニューアル-作家9人合同展

写真=ギャラリー内の様子。

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 港区・西麻布の現代アートギャラリー「九美洞ギャラリー」(西麻布1、TEL 03-3403-8690)が3月12日、リニューアルオープンした。

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 オーナーは16年間銀座で同ギャラリーを営業してきた若梅有子さん。2006年に2カ所目となるギャラリーを西麻布にある若梅さんの自宅1階を改装してオープンした。しばらくは銀座と西麻布の両方で営業していたが、国立新美術館(六本木7)のオープンをきっかけに、2007年に銀座店を閉店。西麻布を拠点とした。

 立地場所は、国立新美術館と森美術館(六本木6)の中間に位置する閑静な住宅街で、参加作家の「展示スペースをもっと広くしてほしい」という意見から、以前の約2倍に拡大するリニューアルを行った。面積は約27平方メートル。天井高は約2.5メートル。スペース貸しは行わず、企画展を中心に営業する。

 ギャラリーでは現在、リニューアル後初の企画展「nine stories 2008」を開催する。同展はギャラリーの名前にちなみ、9人の作家の合同展示となる。参加作家は、橋村至星、廣中薫、伊丹弥生、松井由美子、三枝聡、斉藤英則、佐藤智明、志喜屋徹、安来明宏(敬称略)。展示にあたり若梅さんは「付き合いの長い、うちの代表選手的な作家ばかり。異なる雰囲気の作品が集まるように意識した」と話し、「作家同士の紹介があり、作家との縁には昔から恵まれた。海外で評判のいい作家も多い」とラインアップに自信を見せる。

 会場には1960~70年代のアパートの部屋の壁紙をモチーフにした安来さんの作品や、冬のソリ広場の情景を描いた松井さんの絵画作品、蚊帳を使った志喜屋さんの立体作品などを展示する。昨年からアパートをモチーフにした作品を制作しているという安来さんは「通勤時に前を通る古いアパートが作品づくりのきっかけ。建てられた当時に思い描かれた理想がいま現実となり、ほころびが出てきているという様子を、『今』を象徴する作品にできればと思った」と話す。開催時間は水曜~土曜=12時~19時。日曜・月曜・火曜定休。3月22日まで。

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