東京ミッドタウン内のデザイン施設「21_21 DESIGN SIGHT」（港区赤坂9、TEL 03-3475-2121）は5月16日、次回展覧会「祈りの痕跡。」の概要を発表した。

　同展では、「トンパ文字」をはじめ、「文字」への造詣の深さで知られるアートディレクターの浅葉克己さんがディレクターを務め、過去から現在までの「コミュニケーション」に注目し、文字にアートの要素や写真も加えた展示を行う。

　浅葉さんは、インテリアデザイナーの内田繁さんと共に、万里の長城に造営された要塞「居庸関（きょようかん）」の門を、独自の解釈で再現するインスターレーションを制作する。門には、「西夏文字」の解読の手がかりとなった6種類の文字が刻まれている。

　このほか、現代美術家、李禹煥（リ・ウーファン）さんの代表的な絵画作品「線より」や、沖縄の陶芸家、大嶺實清（おおみねじっせい）さんの「家－風の記憶シリーズ」、版画家の木田安彦さんによる、1995年から不動明王を描き続けた幅約9メートルの絵画作品「不動曼荼羅」なども展示する。開催期間は7月19日～9月23日。火曜定休（9月23日は開館）。開館時間は11時～20時。入場料は一般1,000円ほか。

　同施設は今年3月30日にオープン1周年を迎えた。開館から1年間（2008年3月16日まで）の来場者数はのべ21万5,000人。同施設広報担当者によると、当初の予想より多い来場者数を記録しており、予想以上に外国人の来場者が多いという。同施設では、2008年の企画展として10月10日より、インテリア・プロダクトデザイナーの吉岡徳仁さんがディレクションを担当する「セカンド・ネイチャー」を開催する予定。

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