元麻布のカイカイキキ・ギャラリー(港区元麻布2、TEL 03-6823-6038)で現在、ドイツ人作家のフリードリッヒ・クナスさんのアジア初個展「I used to be darker But then I got lighter And then I got dark again」が開催されている。
クナスさんは1974年、ドイツ生まれ。ブラウンシュヴァイク美術大学でドイツを代表する芸術家の一人として有名なヴァルダー・ダーンさんに師事。1994年に初の個展を開いて以来、ロスアンジェルスを拠点に制作活動を展開する。インスタレーション、ドローイング、ペインティング、映像、写真などさまざまな表現手段を用いて作品を発表し続けている。
今回の個展を自ら企画したアーティストの村上隆さんは「初めてクナスさんの作品を見たのは1年ちょっと前。その独自の表現に内在するパワフルなメッセージに圧倒された。ほかの誰とも違った声を持つ、とっても重要なアーティスト。だから彼の作品をもっとたくさんの人たち、特に日本の若者たちに紹介したいと思った」と話す。
会場ではペイント、写真、映像など今回の展覧会のために制作された作品20点を展示する。今回の個展について、クナスさんは「展覧会で見ていただきたいのは『自分自身』。特に日本の若い人たちにぜひ見てもらいたい。作品を見る、それぞれの若者の頭の中で何かが自由になることを祈っている」と話す。
開館時間は11時~19時。月曜・日曜休廊。入場無料。6月12日まで。