美大卒業生などの有志が始めたた「Artists' Action for JAPAN」のイベントが4月23日・24日の両日、東京ミッドタウン「アトリウム」(港区赤坂9)で行われる。
両日、美大の卒業生・在学生を中心としたアーティストが集まり、その場でドローイングやイラストなどを制作。希望者に1点1,000円で販売し、その全額を日本赤十字社を通じて被災地に寄付する。来場者は気に入った作品を購入できるほか、アーティストと直接対話しながら好みの作品をリクエストをすることもできる。
運営しているのは現役美大生や卒業して数年という若いアーティストたちで、その活動を支える協力者には宮島達男さん、日比野克彦さん、内藤礼さんといった著名なアーティストに加え、資生堂などの企業も名を連ねる。
広報を担当する武蔵野美術大学4年の吉田恵理さんは「この活動は、東日本大震災を受けて東京芸術大学の学生たちが『何かできないか』と考え、卒業生など知己のあるアーティストに協力を呼びかけることから始まった。誰よりもいち早く行動を起こすことが重要だと考え、やろうと決めてから10日で実施にこぎ着けた」と話す。
イベントは3月26日から毎週末行われ、これまで代官山ヒルサイドテラス、六本木ヒルズ、神戸・元町のアートスペースで実施した。計291人のアーティストが参加し1,371作品を売り上げ、180万円以上の募金を集めた。
吉田さんは「アーティストは学生などが中心だが、希望すれば誰でもアーティストとして参加できる。日比野克彦さんや宮島達男さんもふらりと立ち寄って、宮島さんは学生と同じ机で作品を描き、同じ1,000円で販売した」とも。
開催時間は11時~17時。アーティストとして参加を希望する場合は事務局にメール(artist@aa4j.org)でエントリーの上、当日画材を持参する。今後の開催予定についての詳細はホームページで確認できる。