東京ミッドタウン・デザインハブ(港区赤坂9)で現在、「ユニセフ祈りのツリープロジェクト展」が開催されている。
昨年夏、「震災から半年以上たったクリスマスに、もう一度被災地の子どもたちのことを思うきっかけを作りたい」「会社や大学の壁を超えてデザインの力を集め、被災地の子どもたちに笑顔を届けたい」と「祈りのツリープロジェクト」を企画した日本ユニセフ協会。
震災の影響により、季節の行事を実施できない保育園や幼稚園の子どもたちに、「かけがえのない2011年のクリスマスを」と、ツリーを飾るオーナメントデザインの制作を呼び掛けたところ、プロのデザイナーから美大生まで多数の応募があった。
参加メンバーは、それぞれ「トナカイ」「ブーツ」「ハウス」など、5パターンのオーナメントから1つを選び、自由にデザイン。「被災地の子どもたちに届けるもの」「銀座や有楽町、などに設置した『祈りのビッグツリー』に飾るもの」「募金参加者へ進呈するもの」と、それぞれ同じ作品を3個ずつ制作した。
12月には、ボランティア100人が被災地へ向かい、約900人の子どもたちとオーナメントを制作するワークショップを実施。保育園や幼稚園などのツリーに飾り付け、クリスマス会なども開いた。
会場には、サンタクロースの顔で全面を覆ったもの、フェルトや毛糸などを使ってキャラクターにしたものなど、プロジェクトに寄せられたオーナメント1,200個を展示するほか、プロジェクト全体の記録映像も上映している。
最終日の2月5日には、世話人である福島デザインの福島治さん、HAKUHODO DESIGNの永井一史さん、電通ソーシャル・デザイン・エンジンの並河進さんによるトークイベント「祈りのツリーの全てを語り尽くします!」も予定。
開催時間は11時~19時。入場無料。