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国立新美術館で「野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿」展-東京では初の回顧展

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 国立新美術館(港区六本木7)で1月18日、開館5周年の最初を飾る「野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿」展が始まった。

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 1952(昭和27)年生まれの野田裕示さんが、自らの作品を追求し続けた30年を振り返る大規模な回顧展。回顧展は15年前に出身地の和歌山県で開かれて以来で、東京では初めての開催となる。昨年7月からの開催を予定していたが、震災による節電の影響で延期されていた。

 展示は、制作年代順に「1980年代-絵画の可能性への試み」「1990年代-独自の様式の確立と展開」「2000年代-さらなる可能性を求めて」の3部構成で、彫刻家・岡本敦生さんとのコラボレーションによる立体作品が加わる。

 第1部はカンヴァスや木片などを箱に詰め込む作品、第2部はカンヴァスを重ねて折り返して形を作る作品で、その後半から自身の手による形が加わっていく。第3部では「好きな形ってどんなものなんだろうと思って描き出してみたら450点のドローイングができて、そこから50点を100号の作品にした」というドローイング50点にはじまる「形」を追求した作品が並ぶ。最後には、延期になったのを機会として依頼したという高さ約4メートルの巨大な新作と、その制作過程を収めたビデオも上映。「ドローイングと作品が比較されているものなどとも併せて、制作活動が垣間見える展示になっている」と担当研究員で同館副館長の福永治さん。

 会期中、1階のカフェコキーユでは、展示中の作品「WORK 1422」をモチーフにした特別ドリンク「バニラ抹茶ラテ」を提供(レギュラー=500円、スモール=380円)。1月21日、2月4日、3月2日、3月17日にはトークイベント、2月18日と3月24日にはワークショップも予定する。

 開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。入場料は、一般=1,000円、大学生=500円、高校生、18歳未満無料。1月21日は開館5周年のため全ての展覧会の入場料が無料になる。火曜休館。4月2日まで。

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