台風一過の6月20日、東京で30度2分という今年最高気温を記録し、六本木ヒルズの「ドライミスト」が今年初めて稼働した。
2006年夏から来街者の快適性向上と省エネルギー推進の観点で設置している省エネルギー型外気冷却システム「ドライミスト」。周囲の気象条件を観測し、気温「27度以上」、湿度「70パーセント未満」、風速「4メートル(毎秒)未満」、降雨「なし」という条件下で自動噴霧するが、べたつきを感じない超微細な水滴(ミスト)が、噴霧エリアの気温を約1度~3度低下させる効果がある。
噴霧条件を満たしたこの日、同施設「66プラザ」に計9カ所設置されたドライミストが初稼働すると、ミストの下で休むなど、都会の涼を楽しむ人々の姿が見られた。
「6月10日から稼働準備をしており、条件が整えばいつでも噴霧できる状態だった。昨年より2日早い稼働となったが、明日以降はまた雨の予報なので、しばらく稼働しないのでは」と森ビル広報担当の難波幸博さん。
噴霧時間は8時30分~18時30分。