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西麻布「ホテル&レジデンス六本木」開業前に左官職人・久住さんのワークショップ

左官職人・久住有生さんのレクチャーを受け、壁を塗る参加者

左官職人・久住有生さんのレクチャーを受け、壁を塗る参加者

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 六本木と西麻布をつなぐ「西六本木」エリアに10月、「ホテル&レジデンス六本木」(港区西麻布1)がオープンするにあたり左官職人・久住有生さんの「左官ワークショップ」が開催された。主催は同ビル経営のシマダハウス(渋谷区)。

10月にオープン予定の「ホテル・レジデンス六本木」外観(建設中)

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 約2年6カ月前に物件となる旧メンテルス六本木を取得した同社。地下1階、地上14階建てのホテル(HOTEL S)と住居、店舗が一体となった複合ビルとして耐震補強し、デザインも一新。現在「新しい組み合わせを探す」「日常を編集する」をテーマに大規模改修している。今回、簡単なお披露目を兼ね、1階に入居予定のレストラン「COCONOMA(ココノマ)」の壁面に、久住さんの教えで37人の応募者が「左官」を施した。同レストランは「箸で食べるワインダイニング」で、自然素材を取り入れ、にぎわいと落ち着きが同居した「人と人が出会うレストラン」がコンセプト。

 日本の文化財建築をはじめ、世界各地の建築・美術作品を手掛ける久住さんは、伝統的な技術と現代的な感性を併せ持ち、テレビ番組で特集を組まれるなど、業界外からの注目度も高い。近年は左官技術の伝道師として海外から声が掛かることも多く、ドイツやフランスなど、海外の建築現場で日本の左官技術の普及に努めている。

 土にわらと砂を混ぜ粘土状にしたものを、こてを使って塗る作業は、「プロがやればきれいに仕上がるが、できない人ができないなりに一生懸命塗った粗い感じがとてもいい」(久住さん)と、プロ仕様のこてを用意。定員20人の枠に応募が殺到し、猛暑の建築現場で2班に分けての左官作業となった。

 参加者は、「遊びを知るオトナのための都会のアジト」をコンセプトに建設が進められているホテル部分、ホテルのサービスが受けられ「ホテルに暮らす」がテーマのレジデンス部分も見学した。

 同ビルにはホテル47戸、レジデンス77戸、飲食店は「COCONOMA」のほかに3店舗がオープン予定。久住さんは「完成したら、自分で塗った壁がどんな仕上がりになったのか、ぜひ見にきてください」と参加者に呼び掛けた。

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