六本木ブルーシアター(港区六本木5)で1月26日、韓国で誕生したアクションドローイング「HERO」の日本公演が始まった。
2010年、韓国ソウルの明宝アートホールでスタートした同作品。4人のパフォーマーが観客の目の前で繰り広げるノンバーバル(セリフなし)のパフォーマンスと、絵画作品のクオリティーの高さが話題を呼び、その年の12月に韓国文化体育観光部長から表彰を受けた。その後、北京・上海・シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシアなどを回り、世代や国境を越えて観客に驚きや感動を与えてきた。今年4月に池袋で行われた日本でのトライアル公演を経て、本公演が実現した。
軽快な音楽に合わせて踊り、ふざけるなど、「アクションペインティング」の手法で描かれるヒーローの肖像、パフォーマンスの最後に一瞬にして仕上げる「ダストドローイング」、3人のパフォーマーがそれぞれの大型キャンバスにスピーディーに三国志の雄を描き出す「バトルドローイング」など、最新3D映像技術も含め、各種の美術技法を使って描かれる10人の英雄たち。このほか、水にペイントを落として描く「マーブリング」や、六面立体パズル(ルービックキューブ)を使って描く「キューブアート」、暗闇の中で繰り広げる「夜光ドローイング」など。
パントマイムを駆使しコメディー要素も多いドローイングショーは、言葉の壁を越え、観客がステージ上で作品作りに参加する一幕も。
「直接感性に触れるショーは、世代を越えて楽しめる」ことから、格安の子ども料金を設定。家族で見る機会を増やすため、週末は計5公演を予定する。
公演スケジュールは公式サイトで確認できる。料金は、一般=7,200円、学生=5,000円、子ども(3歳~12歳)=3,500円。2月24日まで。