麻布十番に沖縄料理店「ta=chica(ターチカ)」(港区麻布十番1、TEL 03-6434-9078)がオープンして3カ月がたち、深夜の女性一人客などに評判を集めている。経営はターチ(同)。
ランチは「チャンプルー定食」(写真)をはじめ、「薬膳」「丼」「焼き魚」(以上1,000円)など
店舗面積は17坪、席通は24席(個室6~8人)。「(沖縄を)丸のまま見てもらいたい」という気持ちを込め、沖縄に多いスラブ家(コンクリート作りの家)をほうふつとさせる壁面をはじめ、無駄を省いたシンプルで落ち着く内装に仕上げた。同じビルの3階には系列店の沖縄創作料理「ターチ」が約10年営業しており、「ターチの地下」ということで「ターチカ」と名付けた。
オーナーシェフの村松正城さんが、沖縄で出合った1日70食限定の「首里そば」にほれ、麺を紹介してもらって始めたカジュアル居酒屋「首里そば」の後継店として移転、「バージョンアップ」した同店。「ターチ」のモダン沖縄料理に対し、「ターチカ」は、沖縄の食材をダイレクトに味わうことをテーマに、「深夜でも体にいい」料理を提供する。
沖縄から直送される食材は新鮮で、「現地で食べるのと遜色はない」という。体温で溶けるサシが特徴の「美崎牛」(石垣島)・久米島の「赤鶏」・山原島豚の「アグー豚」・魚介・野菜などの串焼き(315円~)や、「東京の沖縄料理店ではまず見かけない」という「珊瑚海藻(スーナ)と薬草のサラダ」(1,050円)、「薬草スープ」(840円)、「石垣牛すじ煮込み」(1,050円)などの一品料理をそろえる。
薬草を使った「薬草鍋」(3,675円、2人前)は、百薬草、ハンダマ、アダン、ゴーヤー、オオタニワタリ、ゼンマイ、ヘチマ、島ニンジン、豆腐、大根、昆布などが入り、抗酸化作用やデトックス効果があり、「女性に人気。ぜひ食べてほしい一品」と村松さん。
ドリンクは、ビール、泡盛(沖縄サミットで乾杯に使われた「今帰仁城」)、オリジナル焼酎(以上、840円)、日本酒(1,050円~)、ワイン(グラス=800円~、ボトル=3,800円~)。一品料理とワインは「ターチ」のメニューからも選べる。
「今まで宣伝はせず、ターチの常連客が口コミで広めてくれた。リピート客が多いのが特徴。ビジネス利用も多い」と村松さん。
営業時間は、ランチ11時30分~16時、ディナー=18時~26時30分。日曜定休。