TOHOシネマズ六本木ヒルズ(港区六本木6)などで10月17日から開催される「第26回東京国際映画祭」の概要が7月30日に発表された。運営を担うボランティアクルーの募集も行っている。
1985(昭和60)年にスタートした日本最大級の映画祭である同映画祭は、国際映画製作者連盟が「コンペティティブ長編映画祭」として公認する13の映画祭の一つ。26回目を迎える今年は、角川書店(千代田区)の取締役相談役である椎名保さんがディレクター・ジェネラルに就任、2008年から5年間チェアマンを務めた依田巽さんに代わり、映画祭をまとめる役割を担う。
30日に行われた記者会見では、「アジアの風」を「アジアの未来」に、「日本映画・ある視点」を「日本映画スプラッシュ」に、「ワールドシネマ」を「ワールド・フォーカス」に名称変更し、主要部門を改革することで「若いクリエーターが海外で活躍するきっかけをつくりたい」と椎名さん。合わせてオープニング作品としてトム・ハンクスさん主演の「キャプテン・フィリップス」、クロージング作品として三谷幸喜さん監督の「清須会議」を上映することも発表。フェスティバル・ミューズに女優の栗山千明さんを起用し、若い層へのアピールも狙う。
大学生など若い世代を中心にこれまでも映画祭を盛り上げる役割を果たしてきたボランティアクルーを今年も募集。クルーは劇場での接客やチケットカウンターでの業務のほか、能力によって海外からのゲストやメディアへの対応、公式動画の撮影・編集などを行うこともあり、映画祭に欠かせない人材となっている。例年希望者が多いため、書類選考と面接を行って採用を決定する。希望者は8月11日に開催される説明会に参加の上、ホームページ上からエントリーする。応募条件は満18歳以上(高校生不可)で、都内近郊在住。ユニホーム、食事は支給されるが、交通費は支給されない。
ボランティア説明会への申し込みは8月10日14時まで。詳細はホームページで確認できる。映画祭は10月17日~25日。